※ただしイケメンの天才に限る

catsnrats2008-11-12

ちょうど今週、とあるメゾソプラノ歌手の伴奏をして日本をツアーしているみたいだが、ダヴィド・フレイ David Frayという若いフランス人ピアニストの番組をArteチャンネルで観た。

ドイツの管弦楽団を相手に、フランスなまりの英語で指示を飛ばしながらバッハのコンチェルトのリハをやっていた(どうやらこのビデオを、そのまま流していたようだ)。81年生まれで、すでにヴァージン・クラシックスと契約してバッハとブーレーズカップリングしたCDを出している。このDVDのジャケ写は、なんかデイヴ・リーロス メンバー みたいだが、とりあえず顔も弾き方も、グレン・グールドを想起せしめるところのアレだ。しかも弾きながら歌ってるし。

本家グールド先生

確かにこのフレイ、新鮮でよかったから、つい番組を終わりまで観てしまったのだけど、ヴァージンクラシックとしては絶対、グールドに似ていたり、絵になるところが売りなんだろうと思われる。だってビデオ売ってるし、ここにも、「イケメン・フランス人ピアニスト、日本CDデビュー!」とか書いてあるしで、こっちが恥ずかしい。正直日本では、キモイという女の子も多いだろうけど、絵になるのは確かだ。

グールド自身もテレビ映像が豊富なアーティストだ。私は前から、パコ・デ・ルシア Paco De Luciaの顔も彼に似ていると思う。

やっぱり才能も、顔に出る。日本で一番のギタリストはCharであるが、彼が最初はアイドルだったのも偶然ではないと思うのである。小室のテッチャンだって、美少年だった。だけど音楽に関しては、いっさい顔なんか知らないで聴かせてほしいっていう気持ちもある。ポール・ポッツが売れるっていうのも、同じ理由で何か違うような。