無限の猿定理<現実

似たような話はいろいろあるけど、無限の猿定理というのは初耳だった。無限の時間があれば、ランダムにタイプライターを打ってもシェークスピアの作品がたまたまできあがるという話。

普通は無限の時間、と言われてもピンと来ないから、むしろ「猿が無茶苦茶にタイプライターを叩いて、たまたま作品ができあがるのにかかる時間」というのが、その説明に使えると思う。

進化論が理解しづらい理由の一つに、下等動物から自然にサルとかヒトができたっていう出来事のトンデモなさがある。これも、無限の時間があればどんな生き物だって生まれてくる、ということと、今までに無数の生き物が滅んできたっていうことを受け入れれば、少しはわかった気になれる。

だけどそう考えると、猿以前の下等動物からヒトが生まれて、やっぱりシェークスピアの戯曲を書いたことこそ事実であり、むしろ上の定理よりもそっちのほうが現実的っていうか、まさに現実。